更新日:2020/12/11

    NTT内製ホワイトボックススイッチ用ネットワークOS:BeluganosNTTネットワークサービスシステム研究所

    概要

    汎用的な大容量ルータへNTT製の装置制御ソフトウェア(NetworkOS:NOS)をインプリメントし、キャリアネットワークの柔軟な構築を可能とします。
    装置制御ソフトウェアに関して複数の選択肢を持つ汎用的な大容量ルータ “ホワイトボックススイッチ” に対し、NTTではキャリア向けの内製NOS “Beluganos” を開発しています。Beluganosの適用により製品サイクルが早い汎用的なハードウェアへ選択肢を拡大することでコスト効果を出しつつ、転送容量の迅速な拡大対応や、新たなビジネスや運用改善のための独自機能を容易・迅速に追加可能とするなど、多様なサービスを支える通信ネットワーク基盤の継続的な発展を可能とします。
    転送レイヤの基盤機能に加え保守・維持管理機能の拡充に取り組むと共に、研究所及び事業会社の実験網で接続実績を積み事業導入を目指します。

    背景・従来課題

    近年、データセンター等において汎用的な大容量ルータの市場が拡大しています。特に専用の制御ソフトウェアを持たない ”ホワイトボックススイッチ” の市場が広がり、利用ソフトウェアに対して装置選択肢が拡大しています。これにより、ニーズに合わせたソフトウェア・ハードウェアの選択によるネットワーク構築の実現や、コスト削減等のメリットが期待されています。
    一方、従来のキャリアネットワークは、ハードウェア・ソフトウェア一体型の装置で構成されてきました。理由は、キャリア独自の機能に対応するためには、その機能を具備した専用の製品が必要不可欠となっていたためです。
    本取り組みではこれまでの状況を打開し、幅広い装置選択肢を持ちながらキャリアとしての機能を具備する通信装置用ソフトウェアを世界に先駆けて開発しソースコードをオープン化してきました。汎用的な大容量ルータをNTTサポートのソフトウェアと組み合わせキャリア商用網や社内網へ適用することを目指します。

    本技術のアドバンテージ

    • ハードウェア制御はオープンなインターフェース(IF)を利用しており、複数ベンダーのホワイトボックススイッチを制御し、最新ハードウェアへタイムリーに追従することで、ネットワーク構成の装置選択肢を拡大します。
    • 従来のキャリアネットワーク同様、自律分散型のネットワーク制御で信頼性と拡張性の高いネットワークを提供します。
    • ソフトウェア構成に外部OSSも組み入れることで、開発コストを下げつつ新たな機能追加を容易とします。
    • 開発ソフトウェアをオープンソース化し、誰でも利用可能としています。 *関連リンク内 "Beluganos(GitHub)"
    • Telecom Infra Project等のオープンコミュニティや海外キャリアとの共同実験を通じて、グローバルでも実績をあげています。*関連リンク内 "Telecom Infra Project"

    利用シーン

    • 多種多様なアプリケーションを提供するデータセンターの基盤ネットワーク
    • シンプルな機能と装置で実現するエンタープライズネットワーク
    • 高速・大容量の通信が求められるキャリア中継ネットワーク

    解説図表

    担当部署

    NTTネットワークサービスシステム研究所 ネットワーク伝送基盤プロジェクト

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