更新日:2026/06/18
NTTグループは、 企業の持続的かつ質の高い成長をAI(人工知能)で支える独自の戦略「AI for Quality Growth」を掲げている。本特集では、軽量で高性能なNTT版LLM「tsuzumi」の「tsuzumi 2」への進化とこれを基盤とする各技術の進捗、ノーコードデータ分析に基づきドメイン特化型AIエージェントを開発した実践事例を紹介する。

さらなる進化を遂げたNTT版LLM tsuzumi 2――日本の企業DXを支える高性能・高セキュア・低コストな純国産LLM
NTTグループは、企業の持続的かつ質の高い成長をAI(人工知能)で支える独自の戦略「AI for Quality Growth」を目標に、AIビジネスを推進しています。その中核を担うのが、2025年10月20日に記者発表され商用提供が開始された、軽量でありながら高性能な日本語処理能力を備える大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi 2」です。本稿では、NTTグループのAI戦略を概観するとともに、tsuzumiからtsuzumi 2への進化ポイントを中心に、NTT版LLM「tsuzumi」の現在地を紹介します。

tsuzumi: 国産大規模言語モデルの挑戦
膨大な計算リソースやセキュリティリスクといった課題を抱えるLLM(Large Language Models)に対し、NTTは軽量かつ高性能な日本語LLM「tsuzumi」の研究開発に取り組んでいます。本稿では、日本語に最適化したトークナイザやアラインメント学習、ソフトウェア開発能力の向上、および視覚能力の拡張といった技術的な取り組みと今後の展望について紹介します。

tsuzumi orchestra search: 人、AI、システムをつなぐ検索
近年のenterprise search(社内検索エンジン)は、社内文書、業務システム、Web など複数の情報源を横断して活用する方向へ進んでいますが、実務では人への確認が必要な情報も少なくありません。本稿では、NTTのLLM(Large Language Models)「tsuzumi」を基盤とし、複数の専門エージェントをオーケストレータが統括する tsuzumi orchestra searchのコンセプトについて紹介します。本システムは、社内外の情報源と社員への問合せを組み合わせ、不足情報を補いながら、業務上の判断や提案に必要な情報収集と整理の支援をめざしています。