更新日:2025/11/17
すでに商用サービスが提供されているIOWN(Innovative Optical and Wireless Network) APN(All-Photonics Network)のさらなる面的・経済的な展開を実現するために多くの要素技術の確立が期待されている。
本特集では、 次期APNであるAPN step3において早期の商用導入をねらう基盤システム技術や制御技術、これら技術の一体実証、 および将来アーキテクチャ検討、 標準化活動状況等について紹介する。

IOWN APN step3の具現化、普及に向けた取り組み
NTTは2019年5月にIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想を提唱し、大容量・低遅延・低消費電力なインフラであるAPN(All-Photonics Network)の研究開発・実用化を進めています。2023年3月にはAPNサービスの提供を開始し、サービスメニュー等を拡充してきました。本稿では、次なるAPNの進化形として2028年ごろの提供をめざす「APN step3」の実現ならびに普及展開に向けた取り組みについて紹介します。

APN step3を支える基盤システム主要要素技術
本稿では、APN step3の実現に向けた基盤システム技術としてPhotonic Exchange(Ph-EX)、Photonic Gateway(Ph-GW)、Subchannel Circuit eXchange(SCX)を紹介します。Ph-EXは波長帯・波長変換により異種ファイバ間接続や柔軟な波長設定を可能にし、経済性と省電力性を両立します。Ph-GWは光マルチキャスト、リアルタイム制御など柔軟な接続機能を提供します。SCXはサブチャネル単位での帯域制御や複数拠点間の同時接続を可能にし、確定性の高い通信を実現します。これらの技術概要について解説します。

APN step3を支える制御技術
本稿ではAPN step3においてオンデマンドの光パスの開通と管理を実現するために、NTTが研究開発に取り組むAPN(All-Photonics Network)の制御にかかわる主要技術を紹介します。具体的には、①プラグ&プレイによるAPN端末自動接続を実現する光パス開通技術、②波長変換によるリソース最適化を実現する光パス設計技術、③多様な装置・システムとコントローラの接続を実現する制御・管理技術について説明します。

APN step3で実現するタイムリーな光パス開通に関する実証の取り組みについて
さまざまな拠点のユーザが必要なときに必要な時間だけタイムリーに接続できるAPN(All-Photonics Network)の新たな接続形態の実現に向けて、APN step3の技術検討を進めています。並行して、APN step3における新たな接続形態に関してAPNを利用するユーザに効果・価値を訴求すべく、技術実証や商用回線を活用したユースケース実証を行ってきました。本稿では、これらの取り組みの内容について紹介します。