他フェローの情報へ
本技術分野の他研究員情報へ
本研究所/センタ/部門の他研究員情報へ
1964年岡山県生まれ。1987年東京大学卒業、1989年同大学院修士課程修了。2000年博士(心理学)。
1989年日本電信電話株式会社に入社、NTT コミュニケーション科学基礎研究所人間情報研究部長(2010-16)、上席特別研究員(2010-18)等を経て、2018年NTTフェロー、2019年より2024年まで柏野多様脳特別研究室長。
Wisconsin大学客員研究員(1992-93)、東京工業大学連携教授・特任教授・特定教授(2006-21)、東京大学客員教授(2020-24)、科学技術振興機構(JST) CREST研究代表者(2009-15)等を歴任。日本学術会議連携会員、脳の世紀推進会議正会員。
専門は心理物理学・認知神経科学。特に聴知覚、多感覚相互作用、感覚運動相互作用、コミュニケーションなどについて、無自覚のうちに柔軟で巧妙な情報処理を実現する機能的・神経的メカニズムの解明に従事。近年は、発達障害者、アスリート、ミュージシャンなどにも研究対象を広げ、脳・身体・環境の動的相互作用の観点から認知の多様性と可塑性を研究するとともに、得られた知見を実問題の解決に役立てることを試みている。
2016年文部科学大臣表彰科学技術賞受賞。著書に『音のイリュージョン~知覚を生み出す脳の戦略~』(岩波書店、2010)、『空耳の科学-だまされる耳、聞き分ける脳』(ヤマハミュージックメディア、2012) 他。