映像品質評価法

おわりに

本解説記事では、映像品質の主観品質評価法及び客観品質評価法について概説しました。主観品質評価法は国際標準化された勧告が既に多く整備されており、現在は客観品質評価法の標準化審議が活発に行われています。今後数年間で様々な客観品質評価技術が標準化される予定です。ここで取り上げた客観品質評価法が規定されることにより、映像通信サービスを受けるお客様が体験する品質をサービス提供中に把握することが可能となるため、効率的なサービス運用管理の実現が期待されています。さらに将来的には下記記事の実現を目指すべく、我々は研究活動を継続していく予定です。

なお、ITU-TやVQEGの取組みの最新情報は「国際標準化動向」のページを参照下さいまた、本解説記事では2D映像を対象としましたが、近年3D映像関連サービスが非常に注目を集めており、国際標準化の動きも活発になりつつあります3D映像に関しては主観品質評価法の整備から検討が必要となり、単なる「画質」だけではなく、「立体感」などのような臨場感や、「疲労感」などの生体影響をどのように評価するのかについて議論が開始されています.この最新検討動向についても、本サイトにて紹介していきます。