HOME > 技術解説 > 映像品質評価法 > 2.映像品質の客観評価法 > 2.1.客観評価の必要性
快適な映像通信サービスを経済的なネットワークで提供するためには、お客様が実感するサービス品質(QoE)に基づいた品質設計・管理が必要になりますが、そのベースとなる技術がQoEを定量化する品質評価技術です。
品質評価技術は、評価者による心理評価による主観品質評価が基本となりますが、その実施には多大な時間・労力、専用の評価設備が必要となるため、サービスの品質評価・設計の効率化や品質監視・管理への適用が困難です。
このため、メディア信号やサービス/通信に係わる物理的な特徴量(符号化レート、IPパケット転送時間/揺らぎやIPパケット損失率、等)から主観品質を推定する客観品質評価技術の開発が強く求められています。
この客観品質評価技術を映像通信サービスの設計・構築・運用の各フェーズで活用することにより、お客様にとって満足できるサービスを提供することができます(図2.1.1)。
図2.1.1 客観品質評価法の利用シーン
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