映像品質評価法

1.映像品質の主観評価法

1.4.主観評価の実験条件

(2) 評価映像

符号化映像の品質は、映像コンテンツの絵柄(精細度)や動き量に依存します。このため、例えば、各種符号化方式の実現品質を比較評価するためには、同じ評価映像を用いることが必要となります。このため、精細度や動き量、カメラワーク等、様々な映像の特徴量を考慮した評価映像セットが国際標準化でも規定されています。

例えば、我々のプロジェクトでHDTV映像の品質評価を実施する場合、ITU-R BT.1210に規定され、映像情報メディア学会から刊行されている標準動画像を多く用いています。当該動画像は全部で70種類あり、利用目的に応じて総合画質評価用21種類、特定項目評価用49種類に分かれています。