3章で説明した主観品質評価法は、正確な評価が可能である反面、多くの時間やコストを必要とします。そのため、評価者による直接の評価を必要とせずに、端末やネットワークの物理的特性を測定することにより主観品質を推定する方法が望まれます。このような方法全般を広義に「客観品質評価法」と呼びます。
客観品質評価法は5つのカテゴリに分類することが出来ます(表参照)。
以下では、それぞれのモデルの詳細について記述させていただきます。
プランニング モデル |
メディアレイヤ モデル |
パケットレイヤ モデル |
ビットストリーム レイヤモデル |
ハイブリッド モデル |
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入力 情報 | 品質設計 パラメータ |
メディア信号 | パケットヘッダ 情報 |
パケットヘッダやペイロードの情報 | 左記に記載されている入力情報 |
目的 | ネットワーク プランニングや端末設計 |
品質のベンチ マーキング |
インサービスにおけるパッシブ品質監視 | ||
既存の ITU標準 (音声) | ITU-T G.107 【E-model】 |
ITU-T P.862 【PESQ】 ITU-T P.563 |
ITU-T P.564 | - | ITU-T P.CQO (検討中) |