HOME > 標準化活動 – ITU-Tの概要とSG12の活動 – >1.ITU-Tの概要 > 1.4.審議方法
通常のITU-TにおけるSG会合は、SGレベルの全体会合で始まり、各WPレベルの全体会合で本格的な技術議論が開始されます。実質的には、各課題のAdhoc会合によって具体的な議論が行われます。各課題の審議をリードするのはラポータ(Rapporteur)と呼ばれるリーダです。共同ラポータ(Co-Rapporteur)やラポータ補助(Associate Rapporteur)、勧告のエディタ(Editor)を置くこともあります。少人数の場合には、車座になって議論することもあるが、基本は議長席に司会役(議長やラポータ)が座り、発言者は挙手するという形式をとります。SGレベルの全体会合では国連の公用語のうち参加者から要請があった言語に同時通訳されますが、それ以外の会議は、通常、英語のみが用いられます。審議の結果は、ラポータによるStatus reportという形でWPに報告され、これをWP議長がまとめてWP reportとしてSGに最終報告されます。特にこれらの過程で「判断」が必要なのが、勧告草案の「合意(Consent)」、「削除(Deletion)」と、勧告のAppendix草案や外部に送付されるリエゾン文書の「承認(Approval)」です。