座っているけど歩行感
~疑似歩行感が身体近傍空間を拡張する~
どんな研究
視覚や聴覚に加えて触覚や身体感覚の刺激を与えることにより、座っている体験者にあたかも歩いているような感覚を生成させます。さらにこのとき、われわれの脳内表現である自己の身体を取り囲む「身体近傍空間」が前方に拡張していることを明らかにしました。
どこが凄い
バーチャルリアリティ(VR)空間内などで歩く感覚を作るためには体験者を実際に歩かせる必要がありました。本技術は実際に歩くことなく歩行したような感覚を生み出すことを目指しています。また、歩行が困難な利用者でも体験することができます。
めざす未来
本技術を用いることで、VR空間などにおいて多様な移動表現を実現できるようになります。今後はVR酔いとの関連を明らかにし、より臨場感の高い旅行体験や一緒に歩きまわるような体験など、より幅広い場面で活用できる技術の実現を目指します。