研究展示

人間の科学

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「見守る」と「見守られる」をつなぎます

介護者記録用アプリ「みまもメイト」の記録共有による効果

どんな研究

うつ病の早期改善には、良好な家庭環境が重要です。そのためには、家族介護者がうつ病患者の言動に上手く対処できる必要があります。本研究では、家族介護者が介護記録を付けて介護者同士で情報共有することができるアプリを開発し、その有効性を確認しました。

どこが凄い

情報分野におけるヘルスケアに関する研究の大半は患者の治療や介護を効果的に行う方法に焦点を当て,家庭内環境の改善を目指したものは殆ど存在しません。本研究は、家族介護者に働きかけることによって家庭内環境の改善を実現しました。

めざす未来

単にハンディキャップを持つ人をサポートするだけではなく、ハンディキャップを持つ人が抱える問題をマジョリティと相互に理解し合い、マジョリティからも思いやりを引き出せるようなICTを開発することによって、多様性を許容して活用する社会の実現を目指します。

関連文献

  • [1] N. Yamashita, H. Kuzuoka, T. Kudo, K. Hirata, E. Aramaki, K. Hattori, “How Information Sharing about Care Recipients by Family Caregivers Impacts Family Communication,” in Proc. ACM Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI) , 2018.
  • [2] 山下直美, 葛岡英明, 平田圭二, 荒牧英治, 工藤喬,服部一樹, “家族介護者同士の情報共有が家庭内コミュニケーションに及ぼす影響,” インタラクシ ョン, 2018.

ポスター

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当日の様子

連絡先

山下 直美(Naomi Yamashita) 協創情報研究部 インタラクション対話研究グループ
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