研究展示

コミュニケーションと計算の科学

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うるさい車内でも音声操作や会話をサポート

世界トップの集音技術・音声認識技術を実用化

どんな研究

走行音などによりうるさい車内においても、音声操作や会話をストレスなく行えるようサポートします。音声操作を実現するため、音声の歪みを少なく保ちながら混入したノイズを除去しました。また、車内の離れた座席間や電話相手との会話の際にストレスとなる遅延をできる限り低減しました。

どこが凄い

音質を保ちながら雑音だけを除去するためには、膨大なメモリと演算量が必要でした。これまで培ってきた音響関連のノウハウ活用により、この問題を解決、かつ、低遅延な処理を実現できました。また、複数マイクアレイ連携により、ハウリングの兆しを迅速に見つけることができます。

めざす未来

今後は、自動車内に混入する自車のエンジン音やロードノイズ、他車からのノイズを低減させることにより、自車内の音環境の改善を目指します。また、緊急車両の接近や故障などによる異常音などのイベント検知を行い、運転支援や早期のメンテナンスに役立つ技術の確立を目指します。

関連文献

  • [1] Y. Hioka, K. Furuya, K. Kobayashi, K. Niwa, Y. Haneda, “Underdetermined sound source separation using power spectrum density estimated by combination of directivity gain,” IEEE Trans. Audio, Speech, Lang. Process., vol. 21, no. 6, pp. 1240-1250, 2013.
  • [2] T. Yoshioka, N. Ito, M. Delcroix, A. Ogawa, K. Kinoshita, M. Fujimoto, C. Yu, W. H. Fabian, M. Espi, T. Higuchi, S. Araki, T. Nakatani, “The NTT CHiME-3 system: Advances in speech enhancement and recognition for mobile multi-microphone devices,” in Proc. IEEE ASRU, pp. 436-443, Dec. 2015.

ポスター

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当日の様子

連絡先

原田 登(Noboru Harada) メディアインテリジェンス研究所
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