研究展示

コミュニケーションと計算の科学

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ひらがなはいつからわかる?

幼児の文字習得メカニズムを探る

どんな研究

小学生以降の文字の読み書きはこれまで多くの研究が行われてきましたが、就学前の幼児が文字をいつ、どのように習得していくかについてはよくわかっていませんでした。本研究では、ひらがなの習得に注目して、幼児がひらがなを理解し始める時期や習得しやすい文字の特徴等を調べています。

どこが凄い

幼児がひらがなを見ている時の目の動きを測定することで、3歳の誕生日前後から音と文字の対応を正しく理解し始めていることを発見しました。加えて、大規模絵本コーパスなどを用いた解析により、ひらがなの読みと書きの習得の間で異なる要因が関連していることを明らかにしました。

めざす未来

幼児のひらがな習得プロセスとその仕組みを科学的に明らかにすることにより、ディスレクシアなどの読み書きが苦手なお子さんをできるだけ早期に発見する手法を確立するとともに、各個人の発達段階に応じたテーラメイド型の文字学習法の提案に貢献することを目指しています。

関連文献

  • [1] H. Higuchi, Y. Okumura, T. Kobayashi, “Acquisition of letter-sound correspondence in Japanese-speaking 2-year-olds: An eye-tracking study,” in Proc. Biennial Meeting of Society for Research in Child Development (SRCD), 2019.
  • [2] 樋口大樹, 奥村優子, 小林哲生, “幼児のひらがな読み・書き習得に及ぼす文字特性の影響,” 音声言語医学, (in press).
  • [3] 樋口大樹, 奥村優子, 小林哲生, “幼児のカタカナ読み書き習得に関与する文字特性の検討,” 音声言語医学, (in press).

ポスター

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当日の様子

連絡先

樋口 大樹(Hiroki Higuchi) 協創情報研究部 インタラクション対話研究グループ
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