素材の粗さを感じるためにはなぞり、硬さを感じるためには押す、というように私たち人間は、手をさまざまなやり方で動かし、身の回りのものの触り心地を判断します。これまでの触覚研究の多くは、このような手の動きに着目することはありませんでした。本研究では手の動き、さらには目の動きから、その人が感じている触り心地を推定することを試み、それらが情報として利用できることを明らかにしました。これらの知見は、触知覚のメカニズムを明らかにする重要な手掛かりとなるだけでなく、腕や手に取り付ける触覚情報提示装置への設計指針を与えることが期待されます。
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