ノンネイティブを支援する情報技術として、機械翻訳や音声認識による字幕表示など、複数の技術が存在しますが、これらを単純に提示するだけでは効果的な支援にはなりません。本研究ではノンネイティブのリスニング支援に焦点を絞り、字幕表示がリスニングに及ぼす影響を調べました。分析の結果、次のことがわかりました。1)ノンネイティブの特性によって字幕の活用方法が異なる、2)ノンネイティブがリスニング中に直面する問題は、字幕表示によって解決できる問題と解決できない問題に大別されるが、後者の場合は字幕を見ることでかえって負荷が増大してしまう。以上の結果は、ユーザ特性や問題に応じて支援方法を変える必要性を示唆しています。
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