人と人とが会話や会議などのコミュニケーションを行う際には、その場にいる参加者の振
る舞いが互いに影響しあって、会話の流れや話題がダイナミックに変化していきます。こ
のとき会話の参加者は、音声などに含まれる言語的な情報だけでなく、視線・相槌・身振
り手振り・声の調子などの言語以外の情報を通じて他の参加者に働きかけています。また、
その場における話題への興味・理解や他の参加者に対する親密感などの心的状態によって
も、参加者の行動は変化します。
このようなコミュニケーションを分析し理解するために、一体どのような情報を捉えれ
ばよいでしょうか?そして、そのためにはどのような技術があればよいでしょうか?
この未来想論では、まず、これまでの知見・技術について、最新の研究動向も含め、さ
まざまな観点に立ってこの問題に取り組んでいるパネリストによる講演を行います。その後、これからの科学研究 / 技術開発について、パネルディスカッションを通じて皆様と共に議論を深めていきたいと思っております。
なお、本テーマに関連した展示を行っております(実世界コミュニケーションシーンを
理解する音声映像技術 ~会話の流れを分析する音声技術と映像技術の調和~)。