2014年11月21日(金)にNTT厚木研究開発センタにおいて、“未来への扉を開くフロンティアサイエンス”と題した物性科学基礎研究所の公開イベント「サイエンスプラザ2014」を開催いたしました。本イベントは、研究所の最新の研究成果について内外の方々に広く紹介するとともに、皆様との有意義な議論の場とすることを目的としております。
講堂において行われた講演会の午前の部では、寒川所長による開会の挨拶、物性科学基礎研究所、デバイスイノベーションセンタ/先端集積デバイス研究所、および、コミュニケーション科学基礎研究所の各研究企画部長による研究方針と展示ポスターの概要の説明に続き、ナノフォトニクスセンタの納富雅也上席特別研究員によるシンポジウム講演会「フォトニック結晶による光デバイスの極限追究」を行いました。午後の部では、香取秀俊先生(東京大学大学院教授/理化学研究所香取量子計測研究室主任研究員)に「光格子時計が浮き彫りにする相対論的な時空」と題した特別講演を行って頂きました。講演後には活発な質疑応答もありました。
ポスター展示では、ナノフォトニクスセンタの4件、デバイスイノベーションセンタ/先端集積デバイス研究所の10件、コミュニケーション科学基礎研究所の2件を含め、計38件の最新の研究成果について紹介しました。また今回初めて、共同研究実施機関のポスターの発表も29件行いました。研究の概要から、そのオリジナリティやインパクト、今後の展望を詳しく説明するとともに、研究内容についてかなり突っ込んだ議論も行われました。毎年大変好評の「ラボツアー」については、学生・一般の方を含めできるだけ多くの方に参加して頂けるよう8つのコースを用意致しました。全ての講演・展示・公開を終えた後、夕刻からは社内食堂にて懇親会を行いました。ご来場頂いた方々と親交を深めるとともに、研究内容についての議論も引き続き行われました。
今回、大学等研究機関・一般企業・NTTグループ等から217名の方々にご参加頂き、お陰様を持ちまして、盛況のうちに終了する事が出来ました。ご来場頂きました方々には、心より感謝申し上げます。ポスター展示、ラボツアーの際やアンケートでお寄せ頂きました様々なご意見は次回のサイエンスプラザに活用させて頂きます。