5G時代のアンライセンス無線の多様性を支え、柔軟かつ安定的な無線アクセスの提供およびその運用効率化に貢献する無線リソース制御技術を紹介します。
(1) 開発の背景
5Gでさらに拡大する大容量化・超多端末収容化のマーケット、および光アクセスNWの高速化は、無線LAN等アンライセンス帯利用にとっても大きな市場となると考えています。このような市場獲得において、アンライセンス無線デバイス/利用シーン/利用方法の多様化と、それに伴う環境変化に対応した無線アクセスの提供が今後の課題となります。我々は、無線リソース動的制御機能と保守監視機能を開発し、様々な利用シーンにおける無線アクセスの安定化と、保守稼働の最小化を目指します。
(2) 技術の概要
無線リソース動的制御機能では、ネットワーク上の制御エンジンに収集された環境情報を基に、(a)基地局性能を最大化する制御、(b)端末接続先を安定化させる端末制御を実装しました。
(2)保守監視機能では、ネットワーク上の制御エンジンに収集された膨大な情報を活用し、(a)無線環境診断、(b)運用レコメンドを行い、保守稼働の削減および提供サービスの品質改善を実現しました。
ビッグサイト青海会場や新国立競技場において本技術の効果を確認しました。