業務効率を向上させるためには、業務やそこで利用される業務システムの状況を管理して問題点を改善する業務プロセス管理を継続的に行うことが必要です。
業務プロセス管理の継続的な実施には、業務の現状把握にかかる時間と労力の削減が課題となっています。
そこで、アクセスサービスシステム研究所では、この課題を解決するため、業務システムに残された処理の実行履歴を基に実際の業務プロセスを再現し、業務の現状を把握可能にする、業務プロセス可視化・分析システム（BPOST：Business Process Optimization Support Tool）を開発しました。
BPOSTの全体構成を図に示します。BPOSTでは多様な分析要望に柔軟に対応するために、機能を分析対象に依存しない共通部と、分析対象に依存するアダプタ部に分けて実現しています。
ログの取り込み、加工処理や個々の具体的な集計、統計処理を行うアダプタを交換することにより、複数の業務の分析を行うことができます。
図 業務プロセス可視化・分析システムの構成
BPOSTでは業務プロセスの再現・可視化機能に加え、その結果を利用した次の分析機能を実現しています。
- ２つの業務プロセスモデルを比較し、その差異を正確に特定する比較機能
- 業務プロセスを処理の実行順序と実行回数に着目し、処理パターンに分類する機能
- 処理パターンごとのリードタイム分析などを可能とする業務プロセス分析と連携した統計分析機能
