お客様のニーズを的確につかみ、営業活動を強化していくための方策として、お客様に関する情報をデータベース化し、蓄積されたデータを分析・加工しながら何らかの仮説を導き出し、新たなマーケティング施策としてお客様にフィードバックするデータベースマーケティングが検討されました。
従来、定量的なデータベースマーケティングの一手法として、データマイニング分析プロセスが用いられてきましたが、市販ツールをそのまま適用しただけでは、営業対象とするお客様の抽出や実施策結果のフィードバックなど一連のプロセスループを回すには不十分でした。
そこで、マーケティング分析業務の現場において高度な統計スキルを持たなくとも精度を落とすことなく簡易な操作でデータマイニング分析プロセスが実施できるようにシステム化を図ったマーケティング分析支援システム(M3S:Marketing Analysis Support System)を開発しました(図)。
M3Sは、マーケティング部門におけるデータベース運用業務とマーケティング業務をサポートします。データベース運用業務では、データアドミンアプリケーションを適用し、月1回の頻度で社内外のデータソースから汎用DWH(データウェアハウス)へ成形する工程と、そのDWHから分析/評価案件に最適化したデータマートを作成する工程を実現しました。また、マーケティング業務では、3つのアプリケーションを適用してマーケティング分析業務担当者が使用する分析系を実現しました。